理事長挨拶

 家庭の経済力と子どもの合格する大学ランキングとの関連が世間の耳目を集めていますが、児童養護施設で育った子どもたちはどうでしょう?今春、本人の努力はもちろんですが、心熱い児童指導員の応援で国立大学に入学した若者を私たちは祝福しました。しかし、彼が卒業まで学業を継続することは、経済的に至難であるという厳しい現実を知り、愕然とし、そこに思い至らなかった無知を恥じました。
    少子化対策を重要課題と掲げながら、目の前にいる人材を磨くための経済的支援を放棄している国の無策に憤りを覚えました。すべての子どもは平等のチャンスを与えられるべきであり、本人に責任のない貧困のために夢や希望を奪われるようなことがあってはなりません。急遽「支援がなければ作ろう」と行動を開始することになり、「はばたけ未来の私」を平成30年5月22日に立ち上げました。
   趣旨にご賛同いただける多くの方々にご参加いただき、ともに無償の奨学金を中心に様々な方法で、子どもたちの進学を支えて行きたいと願っています。子どもの貧困の問題は次第に深刻になっており、長い活動になると覚悟しています。継続的なご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

山磨   康子